スポンジの種類と選び方
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- 5月26日
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更新日:8月12日
今回は台所でのお皿洗いやお風呂掃除などでお馴染み「スポンジ」のお話です。
一見同じように見えるスポンジも用途を考えて作られているものがほとんで、それぞれ向き不向きもあります。
用途によって使う物や使い方を変えることでおそうじの効率もグンとあがります。
そこで、今回はスポンジの種類と選び方についてまとめました。
「今まで何も考えずに使ってた!」
という皆さんには是非ご覧いただきたい内容になっています。
スポンジの種類と選び方
素材別
①ポリウレタンフォーム
ポリウレタンという科学物質から作られる素材です。天然素材以外のスポンジのほとんどにこのポリウレタンフォームが使われています。
メリット
・柔軟性と復元性が高く、強く握ってもすぐに元通りになる
・乾燥しても固くなることはなく、使いたい時にすぐに使える
・吸水性と通気性に優れる
・安価に購入できる
デメリット
・水切れが悪く不衛生になりがち
・高温には弱いので煮沸消毒や熱湯での洗浄はできない
ポリウレタンフォームを使用したスポンジの種類
ポリウレタンフォームのスポンジには軽い物から重いもの、弾力も製品によって様々な物があります。
スポンジ本体のみのものと、周りをナイロンやアクリル、ゴムのネットやマイクロファーバーの布でくるまれたものなどがあります。
ネットが付いたものは食器洗いに使うことが多く、泡立ちも良くネットの部分で固い汚れもしっかり落とせるように作られています。

マイクロファイバーでくるまれたものは水だけで汚れを落とせるマイクロファイバーの特徴にスポンジの保水力を組み合わせて使いやすくしたものです。
2層タイプはきめの細かいスポンジに目の粗い不織布を貼り合わせたもので、きめの細かい面はキズを付けたくないものを泡で優しく洗いたい時に使い、ザラザラした不織布の面はこびり付いた汚れをしっかりと落としたい時に使います。

3層タイプは目の粗いスポンジと不織布の間にきめの細かいスポンジを挟み込んだものです。不織布の面は頑固な汚れを落としたい時に使います。中間のきめ細かい層は洗剤や水分をしっかり保持して洗剤が流れ出すのを防ぎ、泡立ちを持続させる効果があります。目の粗い層は泡立ちを良くする他、水切れを良くして表面を清潔に保ってくれます。
中間層が少ない洗剤でもしっかり保持しますので、洗剤の節約もできるエコなスポンジです。

②セルロース

木の端材から作られるパルプなどを原料にした天然素材のスポンジです。手触りがやや硬めで、水をたっぷりと含ませると柔らかくなります。
メリット
・水切れが良く乾燥が速いため、雑菌の繁殖もなく清潔
・吸水性が高く水滴が残りにくい
・ガラスや陶器、シンクなどに使っても傷つきにくい
・熱に強いので熱湯であらったり煮沸消毒もできる
・耐久性が高く長く使える
・天然繊維から作られているため、マイクロプラスチックの流出もなく環境に優しい
・様々な洗剤に対する耐性が高い
デメリット
・泡立ちが悪い
・乾燥すると固くなってしまい、再使用するには水を含ませて柔らかくする必要がある
・値段が高い
③メラミンフォーム

メラミン樹脂を発泡させて作られた軽くこしのあるスポンジです。
最大の特徴は研磨力の強さですが、その研磨力故に素材をキズ付けてしまうトラブルが多いのもこのスポンジの特徴でもあります。
メリット
・研磨力がとても高い
・水だけで汚れを落とせる
・油汚れが落としやすい
・固形の汚れが落としやすい
・壁紙の汚れも落とせる
デメリット
・素材にキズが付いてしまうことがある
・使うたびに摩耗するので長持ちしない
・車のボディなどの繊細な場所には使えない
・少し力を入れると裂けてしまうことがある
④ナイロン不織布
表面が硬く、汚れ落としに優れています。ウレタンフォームのスポンジと組み合わせて2層または3層のスポンジの素材として使われ、研磨剤が配合されている場合が多いです。
メリット
・汚れ落としに優れる
・油汚れを落としやすい
・こびりつきや固形の汚れがおとしやすい
デメリット
・ステンレスのシンクなどにはキズが付く場合がある
・樹脂製の洗面ボウルなどの柔らかい素材に使うとキズが付く場合がある
用途別
①キッチン
おすすめの素材
ポリウレタンフォーム
セルロース
【おなべ、フライパン、シンク】
ポリウレタンフォームであれば、吸水性が高く水と洗剤をたっぷりと含ませれて使えるので大きなおなべなども洗いやすいです。乾いても固くならないのですぐに使える利点もあるのでおすすめです。
ポリエステルなどのネットにくるまれたタイプやマイクロファイバーの布でくるまれたタイプも汚れ落ちが良いので使いやすいです。マイクロファイバーは水だけで汚れも落とせる優れもので油汚れにも強い特徴を備えています。
3層タイプは泡もちや泡立ちもよくて少ない洗剤で汚れもしっかり落ち、不織布の面で油汚れやこげつきも落とせるので使いやすいです。
おなべなどのこげつきには銅やステンレスなどの金属ネットでつつまれたスポンジがあるので、こちらを別で用意しましょう。ただし、表面にコーティングが施されたおなべなどに使うとコーティングがはがれる原因になりますので使わないようにしてください。
泡立ちにこだわらず、素材をキズ付けない優しい洗い心地と環境への配慮を考えるのであれば天然素材のセルロースがおすすめです。乾燥も早くて清潔なことや長持ちする利点があります。テフロン加工などのコーティングが施されたフライパンにもキズを付けずに汚れを落とせるので安心です。
【細かい食器、お皿、コップ、弁当箱など】
大きなスポンジでは細かい所が洗いにくい物には厚みの薄いポリウレタンフォームをポリエステルのネットやマイクロファイバーでくるんだスポンジを使うとよいでしょう。お皿は挟んで効率よく洗えますし、コップなどは奥の角まで届いてしっかり洗えるので洗い残しもなく使いやすいでしょう。
コップや水筒を洗うのであればボトル洗い用の柄のついたスポンジであれば、普通のスポンジでは手の届きにくい底までしっかり洗えます。
【コンロ】
ガスコンロの場合には薄手のポリウレタンフォームをポリエステルのネットでくるんだスポンジや不織布のスポンジを使うと良いでしょう。汚れのこびりつきが落としやすく、なべやフライパンを置く五徳の掃除も薄手のスポンジならお掃除がしやすくなります。金属ネットのスポンジは天板などに使うとキズが付きますので注意してください。
ガスコンロの場合でも天板がフラットで汚れ落ちが良い物やガラストップの物は洗剤を使って油を分解し、良く絞った布で拭き上げるだけでキレイになります。IHコンロの場合も同様です。
【レンジフード】

レンジフードはしつこい油汚れが溜まりやすい場所ですが、油汚れはアルカリ洗剤などで分解できるので無理に固いスポンジを使わなくても汚れ落としは可能です。
ただし、アルカリ洗剤を使うと塗装が剥げたりする場合がありますので、使ってもいい素材かどうかをよく確認してからおそうじに取り掛かるようにしましょう。
2層スポンジを使うか、ポリウレタンフォームをマイクロファイバーでくるんだスポンジを使って洗剤で油を分解しながら洗いましょう。2層スポンジの不織布の側を使う場合には力を入れすぎないように使います。
②洗面所

おすすめの素材
ポリウレタンフォーム
セルロース
【洗面ボウル、カウンター、蛇口】
吸水性が高いポリウレタンフォームであれば水と洗剤をたっぷりと含ませれて使えるので洗面ボウルも洗いやすいです。ふだんのおそうじには1層タイプで十分ですが、汚れがたまってしまった場合には2層タイプや3層タイプであれば不織布の面でしっかりと洗えます。(傷が付きやすい樹脂の洗面台などは除く)乾いても固くならないので、使った後のタイミングですぐに使える利点もあります。
泡立ちにこだわらず、素材をキズ付けない優しい洗い心地と環境への配慮を考えるのであれば天然素材のセルロースが最もおすすめです。乾燥も早くて清潔なことや長持ちする利点に加え、吸水性の高さで水滴の吸い取りにも使えるのでこちらもおすすめです。デリケートな樹脂製の洗面台でもセルロースなら安心です。
【鏡、キャビネットなど】
鏡はくもり止めコートが施されている場合は特にデリケートなので目の粗いスポンジでゴシゴシ洗うのは避けましょう。形が複雑なキャビネットもスポンジ洗いには向いていません。どちらも固く絞った柔らかい清潔な布で拭き上げるようにしましょう。
③お風呂
おすすめの素材
セルロース
ポリウレタンフォーム
【バスタブ】
泡立ちにこだわらず、素材をキズ付けない優しい洗い心地と環境への配慮を考えるのであれば天然素材のセルロースが最もおすすめです。乾燥も早くて清潔なことや長持ちする利点に加え、吸水性の高さでバスタブの水滴の吸い取りにも使えるので最もおすすめの素材です。
泡立ちが欲しい場合にはポリウレタンフォームがおすすめです。吸水性が高く水と洗剤をたっぷりと含ませれて使えるのでバスタブも洗いやすいです。乾いても固くならないのですぐに使える利点もあります。
2層タイプや3層タイプであれば泡立ちもよく、しっかり洗いたい時にも不織布の面が役に立ちます。
ポリエステルのネットやマイクロファイバーの布でくるまれたタイプも水だけで汚れが落とせるなどのメリットがあって良いのですが、使った後に保管する際には水をしっかりと切れるようにしないとカビやぬるが発生する場合があるので注意が必要です。
【天井、壁】
ポリウレタンフォームやセルロースのスポンジに柄のついたタイプもありますが、天井や壁の高い部分を作業する時には手を伝わって洗剤や水が体にかかってしまったり、最悪は目に入ってしまう危険もあります。
なので、保水性の高いスポンジよりも、フロアワイパーや先端が丸い繊維状になった柄付の道具を使った方が体を汚さずに済むのでそちらを使われることをおすすめします。
④トイレ
おすすめの素材
ポリウレタンフォーム(不織布との2層タイプ)
【便器】
トイレの便器には2層タイプのポリウレタンフォームを普段使いするのがおすすめです。全体はソフトな面で洗い、落ちにくい汚れはザラザラした不織布の側で洗います。
便器に落ちない汚れが全体に溜まっているようであればメラミンスポンジを使うと簡単に汚れがおとせます。ただし、メラミンスポンジは汚れを落とすと同時に素材も少しずつ削り取ってしまう性質がありますので、普段のおそうじには使わない方が良いでしょう。特に力を入れてこするとすぐにキズが付いてしまうので、使う時には力を入れずにやさしく洗うようにしましょう。
【便座】
樹脂製の便座や洗浄機能付きの暖房便座は素材表面がデリケートになっています。スポンジで水や洗剤を使ってゴシゴシこするのは避け、固く絞った清潔な布で拭き上げるようしましょう。
⑤洗車

おすすめの素材
セルロース
ポリウレタンフォーム
車の洗車にスポンジを使う場合には塗装やガラス面に優しいセルロースがおすすめです。吸水性が高いため水滴残りも少なく拭き取りにも使えるので洗車の効率も良くなります。
使いたい時にすぐに使いたいという方や泡立ちを求める方には乾燥してもセルロースのように固くならないポリウレタンフォームのスポンジが良いでしょう。
ただし、スポンジは目に砂などが入りこみやすく、ボディにキズを付けてしまう可能性があるので洗車道具として常に使うことはおすすめしません。
キズ付きが気になるのであれば目にゴミや砂が詰まりやすいスポンジは使わずに清潔な布や洗車専用のムートングローブなどを使って洗う方がよいでしょう。
まとめ
以上、様々なスポンジについてその特徴や用途を見てきましたが、いかがだったでしょうか。
ふだん何気なく使っていたスポンジも、改めて素材やその組み合わせ、厚みや目の粗さの違いなどを意識してみてください。使い方が変わってお掃除の効率がグンと上がるかもしれません。
スポンジを新調する際にも上記内容を是非ご参考にして頂き、ご自身が何を優先するのかを明確にして目的の用途に合ったスポンジを選びましょう。


