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酸性洗剤とは

更新日:4月11日



今回は酸性の洗剤に着目し、その特徴や使い方についてお話ししたいと思います。



液性表
液性表

酸性という呼び名は「液性」の分類の1つです。液性はpH(ピーエイチ)を単位とする0~14の数値の範囲で分類します。


ph6~8を中性とし、ph6未満を酸性、8を超えるとアルカリ性となります。このうちpH3未満を酸性、pH3以上~pH6未満を弱酸性、pH8超~pH11以下は弱アルカリ性、pH11を超えるとアルカリ性に細分されます。



特徴と用途

酸性洗剤はアルカリ性の汚れを中和して落とす目的で用いられる洗剤です。特に中性洗剤では落とせないようなシンクやお風呂場の頑固な水垢や石鹸汚れ、トイレの尿石等に効果を発揮します。


軽い水垢汚れは中性洗剤または弱酸性の洗剤を使ってスポンジ等でこするだけで十分ですが、シンクに長期間蓄積した水垢やトイレにこびりついた尿石汚れには最初から酸性洗剤を使った方が効率が良くなります。ただし、効果が高い分刺激も強くなりますのでその点は注意が必要になります。



【使う場所】

シンク、洗面台、トイレ、浴室など


【効果のある汚れ】

水あか、カルキ汚れ、尿石、石鹸汚れ、サビ



使い方

【軽い汚れ】

蛇口やシンク等に付着した軽くこすれば落ちるような軽度のカルキ汚れには、手荒れの心配が少ない中性洗剤や弱酸性の洗剤を使います。


ここで出てくるのが「こすれば落とせるなら洗剤は要らないんじゃないの?」という疑問です。このような軽い汚れに洗剤を使う理由は洗剤には汚れを落とすだけでなく潤滑剤としての役割があるためなのです。


洗剤を使わずに水だけで洗った場合には清掃道具や汚れと素材表面との摩擦による傷つきが起こりやすくなります。洗剤を使うことでこれを防ぐ効果が期待できるのです。


次にお掃除の手順ですが、まずはぞうきんに洗剤を付けて力を入れずに軽く拭き取るようにします。次に洗剤を付けたぞうきんとは別のぞうきんを用意して洗剤分を残さないように水拭きをしましょう。最後は清潔なぞうきんでの乾拭きを忘れずに。


【頑固な汚れ】

シンクやトイレなどに長期間かけてこびり付いた頑固な汚れにはより洗浄力の強い酸性洗剤を使います。


汚れに直接酸性洗剤を付けて放置してください。しばらくすると汚れが柔らかくなってきますので、後はスポンジやブラシなどでこするだけです。

※専門業者はシンクや蛇口等の金属部分にも使う場合がありますが、一般の方は避けた方が無難です。


落ちにくい場合にはトイレットペーパー等を汚れの部分に敷き詰め、パックのように洗剤を全体に染み込ませてしばらく放置してみてください。

※放置しすぎに注意してください。長時間放置すると素材を傷めてしまう恐れがあります。


一度で落ち切らないときはもう一度洗剤を付けて放置してください。何度か繰り返せばスッキリと落とせるはずです。こちらも洗剤分は残さず綺麗に拭き取るようにします。最後は清潔なぞうきんでの乾拭きを忘れずにしてください。


素材への影響が心配な箇所はいきなり広範囲に洗剤をかけたりせずに、狭い範囲で部分的に試すようにしてください。それで変質や変色などの問題が無かったら全体のおそうじに使うようにします。



使用上の注意点

頑固な水あか汚れや尿石に抜群の効果を発揮する酸性洗剤ですが、使う上でいくつか気を付けておかなければならないことがあります。以下にまとめましたのでこれらに注意するようにしてください。


【手荒れ・肌荒れ】

酸性の洗剤を素手で使うと手荒れや肌荒れを起こしてしまいます。長時間触れると皮膚の表面を溶かしてしまうこともありますので、使う時にはゴム手袋などで確実に保護してください。


【使えない素材】

コンクリート、天然石(大理石、御影石など)に使うと変色・変質することがあります。

金属(蛇口やシンクなど)に使う場合には専門家のアドバイスを聞くなどしてからにしてください。


使ってもいい素材かどうか不明な場合には洗剤の注意書き等をよく見て適性を確認し、使う時には最初に狭い範囲で試して異常が無いことを確認してからにしてください。



まとめ

酸性洗剤は頑固な水垢汚れや尿石に抜群の効き目があります。トイレ等に頑固な水垢汚れや尿石が溜まってしまったら酸性洗剤を使いましょう。使う時は最後に洗剤分が残らないように拭き取るのがポイントです。


但し、効果が高い分刺激もかなり強いので、使う際には手袋や場合によっては保護メガネ等を使用するなど安全に配慮して使うようにしてください。


また、使う場所を間違えてしまうと素材を傷めるなど取り返しがつかない結果になることもあるので、洗剤の注意書きをよく確認してから使うようにしましょう。


よくわからないし、自分でやるのはどうしても怖いという場合には専門業者に任せるのが安心です。一度相談してみてはいかがでしょうか。


当社でもトイレにこびり付いてどうしても落ちない汚れをスッキリと解決し、ガラスコーティングで表面を保護するトイレコーティングを行っております。無料でお見積りさせて頂きますので、ご興味がございましたらお気軽にご相談ください。




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