ほうきの種類と選び方
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- 5月12日
- 読了時間: 8分
更新日:5月16日
今回はぞうきんと並んでおそうじで大活躍する「ほうき」のお話です。
皆さんが普段何気なく使っているほうきにも様々な種類があり、それぞれに適した用途があるのをご存知でしょうか。
選び方を間違えてしまうとおそうじに余計に時間が掛かってしまったり、思ったようにキレイにならなかったりということに。
そうならないためには「ほうき」の基本的な知識を身に着けておくことが大切になります。
そこで、今回はほうきの種類と選び方についてまとめました。
ほうきの種類と選び方
サイズ別
ほうきのサイズは大きく分けて3種類あります。それぞれ使う用途によって選ぶサイズが変わります。
①長ぼうき
柄の長さが100cm以上ある長いほうきです。立ったまま長時間使う用途に向きます。お部屋全体のおそうじや、屋外の掃きそうじで主役として活躍します。
メリット
・長時間使っても疲れにくい
・広い範囲を掃きやすい
デメリット
・置き場所を取る
・片手では使えないので小型の手ぼうきのようにチリトリでごみを回収しながら作業出来ない
②手ぼうき
長ぼうきよりも柄が短く軽量です。中腰の姿勢で使いますので短時間で手早くおそうじする用途に使い、狭い範囲や玄関を掃いたりするのに向いています。片手で使えるように穂先が斜めにカットされているものもあります。
メリット
・片手で使えるのでチリトリをもう片方の手に持ってごみを回収しながらそうじできる
・狭い場所や隙間でも使いやすい
・置き場所を取らない
デメリット
・中腰での作業になるので長時間は使えない
・広い範囲のそうじには向かない
③子ぼうき
手のひらサイズの小型のほうきです。狭い場所や机の上などをおそうじするのに向いています。
メリット
・隙間をそうじしやすい
・片手で使えるのでチリトリをもう片方の手に持ったまま使える
・置き場所を取らない
・高い場所もそうじしやすい
・軽いので疲れにくい
デメリット
・広い範囲のそうじには向かない
素材別
①竹

竹の枝を束ねて穂先を作り、竹の幹を柄として利用している屋外用のほうきです。
固い素材で屋外の広い範囲のそうじに使いやすいほうきです。
メリット
・小石や砂を避けて落ち葉だけを集められる
・土や濡れて重くなった落ち葉も集められる
・草地でも使える
・凹凸がある地面でも使える
・寝かせて使うと広範囲を短時間で掃ける
・砂ぼこりが立ちにくい
・穂先が固く耐久性が高い
デメリット
・ものによって太さや使いやすさにばらつきがある
・穂先が固いので室内では使えない
・サイズが大きく場所を取る(小型のものもある)
・使い始めは固くて使いにくい
・安価なものは使っているうちに留め金が緩んで穂先が抜け落ちてしまう場合がある
・細かいごみは掃き残しになりやすい
②棕櫚(しゅろ)

棕櫚の木の幹の皮を穂先にした屋内用のほうきです。細かい穂先が特徴で室内のフローリングや畳のおそうじに向いています。
耐久性に優れる鬼毛箒(おにげぼうき)とはき心地が柔らかい皮箒(かわぼうき)があります。
メリット
・フローリングや畳につかうと含まれている油で艶がでる効果がある
・静電気が発生しない
・床材が傷つかない
・ほこりが舞いにくい
・耐久性が高く長く使える
・髪の毛やペットの毛も取れる
デメリット
・使い初めに素材の粉が出る場合がある
・ほうきの中ではやや高価
・毛やごみがまとわりつきやすく手で取る必要がある
③ほうき草

室内ほうきや内ほうきなどと呼ばれ、最も一般的なほうきです。トウモロコシに似たイネ科のホウキモロコシを穂先に使っています。カーペットやフローリングなどの屋内全般に使え、特に畳のそうじには最適なほうきです。屋外でも使えるので傷んできたら玄関先を掃いたりする用途に再利用出来ます。
メリット
・こしがあるので畳が掃きやすい
・室内の広い範囲を手早く掃きやすい
・棕櫚のように使い初めに粉が出ることはない
・静電気が発生しない
・棕櫚と比較して毛やごみがまとわりつきにくい
デメリット
・棕櫚と比較すると埃が舞いやすい
・棕櫚のようにフローリングに艶を出す効果はない
④黒シダ

ヤシ系のアレンという植物から作られた屋外用のほうきです。繊維が柔らかくて細かいので玄関やベランダなどの砂ぼこりが溜まりやすい場所のおそうじに向いています。
メリット
・水に強い
・細かいチリや砂を取りやすい
・こしが柔らかいので角のごみも取りやすい
デメリット
・こしが柔らかいので大きな石や溝のごみは苦手
⑤赤シダ

ヤシ系のパルミラという木の葉柄(ようへい)から取った繊維でできた屋外用のほうきです。黒シダよりも穂先が太くてこしが強いほうきです。玄関先の小石が混じるごみや石畳のすき間に入ったごみを取るにはこちらが向いています。
メリット
・こしが強いので大きな石や溝のごみを取りやすい
・落ち葉や大きなごみも掃きやすい
デメリット
・こしが強いので角のごみは取りずらい
・細かいチリや砂を取るのは苦手
・水に弱く、濡らすと傷んで反り返りやすい
⑥化繊

主に化学繊維のポリプロピレン樹脂で作られた屋外用のほうきです。水に強く、水を撒いて流しながら掃除をすることも出来ます。雪国では雪かきにも使われます。
メリット
・水に強い
・落ち葉や大きなごみも掃きやすい
・こしが強いので大きな石や溝のごみを取りやすい
・穂先が抜けにくい
・安価
デメリット
・こしが強いので角のごみは取りずらい
・細かいチリや砂を取るのは苦手
⑦葉脈

ヤシの木の葉脈を穂先にした屋外用のほうきです。竹ぼうきのようにこしが強いので、落ち葉や大きなごみも掃きやすく、芝生や砂利でも使えます。竹ぼうきよりもコンパクトで使いやすいほうきです。
メリット
・土や濡れて重くなった落ち葉も集められる
・草地や芝の上でも使いやすい
・凹凸がある地面でも使える
・穂先が固く耐久性が高い
・竹ぼうきよりも場所を取らない
デメリット
・穂先が固いので室内では使えない
・細かい砂やチリは掃き残しになりやすい
⑧シリコン
穂先がシリコンゴムになっている屋内用のほうきです。穂先がワイパーになったタイプとブラシのタイプがあります。髪の毛やペットの毛が取りやすく、ワイパーのタイプは床に密着して液体も集められる優れものです。ハンディータイプは服や毛布に付いたペットの毛を取るのにも便利です。
メリット
・カーペットに付いた髪の毛やペットの毛を集めやすい
・服や毛布の毛も取れる
・液体も集められる
・穂先は丸洗いできる
・軽くて疲れにくい
デメリット
・化繊と比較して高価(ダイソーなどでも取り扱いがあるので物による)
用途別
①庭の落ち葉
おすすめのほうき
竹
葉脈
庭の落ち葉の掃きそうじにはこしが強い竹や葉脈のほうきを使いましょう。広い範囲を効率良くおそうじ出来ます。これらを使えば土の上はもちろん、芝やじゃりの上でも落ち葉やごみだけを上手く掃きだせます。
②玄関やベランダ
おすすめのほうき
黒シダ
細かな砂ぼこりが多い玄関やベランダのそうじには黒シダが向いています。こしが柔らかいので細かな砂ぼこりも集めやすく、角に溜まったごみも取りやすいです。水にも強いので水濡れを気にする必要もありません。
③玄関先
おすすめのほうき
赤シダ
化繊
玄関先のそうじには赤シダや化繊のほうきが向いています。こしがあるので落ち葉も集めやすく、小石や石畳の溝に入ったごみも簡単に掃きだせます。
④フローリング
おすすめの素材
棕櫚
フローリングには棕櫚が最もお勧めです。棕櫚に含まれる油分によって掃けば掃くほどフローリングに艶が出ます。おそうじと同時に艶出しのワックスをしているような効果があります。
⑤畳
おすすめの素材
ほうき草
畳にはほうき草が向いています。畳の目に沿って掃けば適度なこしのある穂先が畳の溝に入り込んでほこりやごみを効率よく掃きだしてくれます。
⑥カーペット
おすすめの素材
ほうき草
シリコン
カーペットのおそうじにはほうき草が向いています。こしのある穂先がほこりや髪の毛を効率よくかき出してくれます。
シリコンも髪の毛やペットの毛を取りたい時にとても便利です。
まとめ
以上、ほうきの基本について見てきました。ふだん何気なく使っていたほうきにも様々な種類があってそれぞれ適した用途があるのがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ほうきを選ばれる際には上記内容を是非ご参考にして頂き、目的の用途に合った正しい製品をお選びになることをおすすめします。
用途別早見表
◎向いている 〇使える △使いにくい or 条件付き ✕使えない
種類(屋外) | 庭 | 玄関・ベランダ | 玄関先 |
竹 | ◎ | △ | 〇 |
黒シダ | 〇 | ◎ | 〇 |
赤シダ | 〇 | 〇 | ◎ |
化繊 | 〇 | 〇 | ◎ |
葉脈 | ◎ | 〇 | ◎ |
種類(屋内) | フローリング | 畳 | カーペット |
棕櫚 | ◎ | ◎ | 〇 |
ほうき草 | 〇 | ◎ | 〇 |
シリコン | 〇 | 〇 | ◎ |